「医療広告ガイドライン」が浸透した今、改めて考えたいホームページの差別化について

 

今月は「歯科医院のホームページにおける差別化」についてご紹介します。

近年、歯科医院のホームページにおいて「差別化」がますます難しくなっていると感じてはいらっしゃいませんか?その背景には、「医療広告ガイドライン」の存在が大きく関係しています。
今月は、このテーマについて掘り下げてみたいと思います。

 

■「おとなしいホームページ」が増えてきた背景

数年前、「医療広告ガイドライン」が大きく注目されたことを覚えていらっしゃる先生も多いかと思います。
あの頃から、歯科医院のWEBサイトは「慎重でおとなしい表現」が主流となり、特に症例紹介やビフォーアフターの掲載は、全国的にぐっと減っていきました。
その結果、どうなったかというと「どの医院のホームページも似たような内容・印象になってしまった」という声をよく耳にします。

 

 ■「医療広告ガイドライン」って?

「医療広告ガイドライン」とは、医療機関が広告・ホームページなどで伝えてよい内容や、表現のルールを定めた指針です。厚生労働省によって策定され、患者さんが誤解や不安を抱かないようにする目的で設けられています。

元々はテレビCMやチラシなどが対象でしたが、2018年からはホームページも規制の対象になり、歯科医院のWEBサイトでも掲載内容に一定のルールが求められるようになりました。

 

■ 医療広告ガイドラインが与えた影響

ガイドラインが広く知られるようになってから、
 ・症例写真を削除した
 ・ビフォーアフターの掲載をやめた
 ・「治る」「絶対に安心」「痛くない」などの表現を避けた
といった対応をとる医院が増えました。

その結果、どの医院のホームページも似たような印象になり、医院ごとの特徴やこだわりが伝わりにくくなってしまった、という声も聞かれるようになりました。

 

■ SEOと信頼性を両立するコンテンツとは?

治療ごとの詳しい説明や、症例の紹介は、検索エンジンにも評価されやすく、患者さんの安心にもつながる「強いコンテンツ」です。

例えば、以下のような情報を丁寧に掲載することで、信頼感のあるページになります。
 ・治療の流れや方法
 ・実際の症例
 ・治療期間や費用の目安
 ・考えられる副作用やリスクについての説明
 ・どんな方に向いているか(または向いていないか)

こういった情報をしっかり盛り込むことで、SEOにも効果的で、患者さんからの信頼も得られるページづくりが可能です。

 

■ 症例掲載は「禁止」ではなく「条件付きで可能」

「もう症例は載せられないのでは?」と思われるかもしれませんが、医療広告ガイドラインは「禁止」ではなく「ルールを守ればOK」というスタンスです。

例えば、症例を掲載する際には、以下の情報をあわせて記載する必要があります。
 ・治療の名称や内容
 ・治療にかかった期間
 ・実際の費用
 ・起こり得る副作用やリスク

これらの項目を満たすことで、患者さんに誤解を与えずに、安全かつ効果的な情報発信が可能になります。

 

■ ガイドライン施行から数年、今だからこそ再注目

ガイドラインの施行から数年が経ち、「過剰な自粛ムード」も徐々に落ち着いてきました。ルールを理解した上でうまく情報発信している医院様も増えてきている印象です。そういった医院様のWEBサイトほど、検索順位が上がりやすく、他院との差別化にもつながっているように感じます。

 

■ コンテンツの見直しや、リニューアルもご相談ください

ホームページの情報発信は、単なる宣伝ではなく、患者さんに「安心して自分に合った治療を選んでもらうための大切な情報ツール」です。ガイドラインに配慮しながらも、自院の魅力をしっかりと伝える工夫をすることで、他院との差別化や信頼感の向上につながる可能性があります。
ぜひこの機会に、ホームページのコンテンツを見直してみてはいかがでしょうか?

例えば、弊社では以下のようなご相談に対応可能です。
 ・現在のホームページの内容チェック・診断
 ・ガイドラインに準拠した症例掲載のご提案
 ・掲載コンテンツや構成に関するアドバイス

こうした部分的なご相談から、全面的なリニューアルまで柔軟に対応しております。
ご興味がございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

今後ともエントラストをどうぞよろしくお願いいたします。