Windows 10・Office 2016/2019 のサポート終了まで残りわずか!
移行のご案内
◇ サポート終了の重要なお知らせ
皆様は現在、大手コンピューターソフトウェア会社であるMicrosoftより、下記のような知らせが発表されているのをご存知でしょうか?
外部リンク:「Windows 10 サポートは 2025 年 10 月 14 日に終了します」
お知らせの内容を要約すると、「Microsoft は 2025年10月14日(米国太平洋時間)をもって(※日本時間では通常 10月15日相当をもって) Windows 10 のサポートを終了します。そのため、Windows 11にアップグレードをするのをおすすめします。」といった内容になります。
そして実は、同じ日にOffice 2016およびOffice 2019のサポートも終了となります。
こちらは意外と知らない方も多いかと思いますので、ぜひご注意ください。
今回は、「Windows 10とOffice 2016およびOffice 2019のサポート終了」について、改めて解説していきたいと思います。
◇ サポート終了後のリスク
以前の記事でも解説しましたが、サポート終了後にもソフトウェアを使い続けるには、いくつかのリスクがあります。
一つ例を挙げると、Windows 10 のサポート終了以降は、セキュリティの更新や技術サポートが提供されなくなります。
Windows 10 のままでも製品は動作するものの、セキュリティの更新が受けられないため、セキュリティの脆弱性が放置されてしまい、ウイルス感染・不正アクセスや情報漏えいのリスクが大幅に上昇してしまいます。
◇ ご自身の環境を今すぐ確認してみましょう
お使いのパソコンのソフトウェア環境は、下記の手順でご確認いただけます。
Windows:「スタート」→「設定」→「システム」→「バージョン情報」
Office:各アプリを開いた状態で「ファイル」→「アカウント」→「製品情報」
Windowsのバージョンが古い場合や今後もOfficeを引き続き利用する場合は、ソフトウェアのバージョンアップや移行が必要となります。
◇ Windows 11 へのアップグレードについて
現在お使いのパソコンが、要件(TPM 2.0、対応CPU、4GB以上のメモリ、64GB以上のストレージ、UEFI+Secure Boot など)を満たし、「Windows 10 バージョン22H2」であれば、無償で Windows 11 にアップグレードが可能です。
上記の要件を満たさない場合は、パソコンの買い替えや代替案の検討をお早めにご検討ください。
◇ Office の移行について
今後もMicrosoft Officeの利用を希望される場合は、Microsoft 365(サブスクリプション)、またはOffice 2021/Office 2024(買い切り版)への移行をおすすめします。なお、移行時は古いマクロやアドインの互換性について検証をお忘れにならないようご注意ください。
【補足】Windows 10 延長セキュリティ更新(ESU)について
どうしても即時に移行が難しい場合でも、個人ユーザーは「拡張セキュリティ更新(ESU)」に参加することで、最長2026年10月までセキュリティ更新を受けることができます。
ただし、無料で提供されるESUは個人利用の Windows 10 Home / Pro が対象であり、法人利用のPCや Enterprise / Education 版はこの対象外となります。
Enterprise 版の場合には、有料で同じく2026年10月まで延長可能ですが、いずれにしてもESUで提供されるのはあくまで「セキュリティ更新のみ」です。
OS自体の新機能追加やソフトウェアメーカーによる保証は含まれないため、ESUは移行準備のための“延命策”に過ぎません。本格的な解決策はWindows 11など新しい環境への移行が必要となります。
◇ さいごに
移行をスムーズに進めるためには、現状確認 → アップグレード可否 → バックアップ → 移行計画 の順で、しっかり準備を整える必要があります。