今すぐ始められるサイバーセキュリティ対策

 

今回は、最近ご相談を頂く機会が多くなってきた「サイバーセキュリティ対策について」です。
特別な機材の導入や保険の導入ではなく、国のガイドラインに基づいた、今すぐ始められるサイバーセキュリティ対策をご案内して参ります。
ご参考になれば幸いです。

サイバーセキュリティ対策として今すぐできることは、大きく分けると以下の4項目になります。

1.  院内ネットワークの状況確認
2. 各メーカーのサイバーセキュリティ体制の確認
3. ヒューマンエラー防止のためのルール作り
4. BCP(事業継続計画)の策定

それぞれの項目ごとに、簡単にご説明いたします。

 

1.院内ネットワークの状況確認

近院内LANやWi-Fiに接続している機材、パソコン、タブレット、スマートフォンが何台あるかのリストを作成します。

それぞれの機器が、

・インターネットに接続されているか
・セキュリティ対策ソフトがインストールされているか

も確認してください。

 

2.各メーカーのサイバーセキュリティ体制の確認

リモートメンテナンスを受ける機器のメーカーには、そのメーカーのセキュリティ体制を確認します。具体的には、医療情報セキュリティ開示書(MDS/SDS)を受け取ってください。
セキュリティ開示書は、指導の際に提出を求められる可能性もあります。

 

3.ヒューマンエラー防止のためのルール作り

どんなにセキュリティ対策を重ねても、情報漏洩の引き金になるのは主にヒューマンエラーであることが殆どです。

ヒューマンエラーを防ぐためには、例えば、こんなルールが必要です。

・受付の離席時にはPC画面をロックすること
・個人のUSBメモリは院内では使用禁止
・院内PCのUSBポートを使用したスマホ充電の禁止
・患者さんの個人情報データの持ち出し禁止

など

医院様によっては、院外でアポイントを閲覧できるようにしているケースもあると思います。その場合は、メーカーと相談して運用ルールを定めてください。

 

4.BCP(事業継続計画)の策定

ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)に感染したなどの事態が発生した場合、機器の使用不能で一時的に休診に追い込まれるおそれもあります。
万が一に備えて、診療を続けるための事業継続計画を決めておきましょう。

例えばこんな内容です。
⇒ 紙運用のシミュレーションやトラブル時の対応

・レセコンが完全にフリーズしたら、どうやってカルテを確認し、会計を計算するか?
・PC画面に『身代金を要求する』という英語の画面が出たら、まず誰に報告するか

上記のように、様々なトラブルを想定してマニュアルを作成します。
マニュアルは指導の際に提出を求められますので、予め用意されることをおすすめします。

 

■ 最後に

今回は、今すぐ始められるサイバーセキュリティ対策をご案内しました。

実際の作業を鑑みると、診療の合間で行うのは難しく、指導に当たった場合は、期日までに必要な書類を提出できない可能性が高くなると思われます。

また、マニュアルや機器のリスト作成・管理は、複数のメーカーから情報を集めて作らなければなりませんが、メーカーに依頼しても他社の機器に触れられないため、十分な内容は期待できず、独自で作らなければなりません。

サイバーセキュリティ対策は後回しにされがちですが、患者さんの個人情報保護の観点から、今では必須になっています。
万が一、ウィルスに感染して患者さんの個人情報が漏洩した場合は、信頼を著しく損なうおそれもあります。

サイバーセキュリティ保険や特別な対策機材を買うよりも、今できることから着手していく事が大切です。
弊社では、サイバーセキュリティ対策のご相談も承っております。
お気軽にご相談ください。

今後とも、エントラストをよろしくお願い申し上げます。