著作権に注意!ホームページやSNSに画像を掲載するときに気を付けたいこと
今月は、ホームページやSNS運用で気を付けるべき「著作権」についてご紹介します。
近年、ホームページだけでなく、ブログやSNSで誰でも気軽に写真やイラストをインターネット上に投稿できるようになり、宣伝活動に活用される方も増えています。しかし、安易に画像を掲載すると、権利侵害となるおそれがあり、最悪の場合、権利者から高額な損害賠償を請求されることもあります。
今回は「著作権」の観点から、画像の取り扱いにおいて注意すべき点を確認していきましょう。
■ NG行為として挙げられる画像の使用方法
・ネット上で拾った画像を使う
ネット検索で見つけた画像をそのまま使用するのは非常に危険です。多くの画像には著作権が存在し、無断で利用すると権利侵害にあたります。購入した機器やサービスの画像を利用したいという場合も、ネット上の画像を無許可で保存したりせず、必ずメーカーに確認して使用の許可を得てから利用しましょう。
・自院のホームページで使用している画像を、他の広告やツールでも使用する
自身で撮影した写真であれば問題ありませんが、制作会社が購入・用意した画像には使用範囲に制限がある場合があります。他の制作物(別のホームページ、SNS、広告など)で画像を使い回すと著作権違反になるおそれがあるため、使用前に必ず確認してください。これは、元の画像の著作権を持つのが撮影者である場合が多く、購入した制作会社や医院は「規約内での使用権」を得ているにすぎないからです。
・利用規約をよく読まずにフリー素材を使用する
フリー素材はデザインの質を保ちながらコストを抑えるのに役立ちますが、「自由に使える」というわけではありません。多くのフリー素材サイトには使用条件に関する規約が定められており、商業利用が不可であったり、クレジット表記が必要だったりする場合もあります。ホームページやSNSで使用する際には必ずサイトの利用規約を確認しましょう。
・第三者の顔や特定の企業のロゴが入った写真を掲載する
自分で撮影した写真には著作権の問題は生じませんが、第三者の顔や企業のロゴが写り込んでいる場合は肖像権や商標権の問題が生じることがあります。無断で使用するとトラブルになる可能性があるため、必要に応じて許可を得るか、編集で対象を取り除く対応が求められます。
■ 安心して画像を使用できるケース
・自身で撮影した写真を使う
自分で撮影した写真であれば、著作権も自分に帰属しますので、安心して使用できます。ただし、前述のとおり肖像権や商標権には注意が必要です。
・プロのカメラマンに依頼し撮影した写真をホームページやSNSで使う
プロに撮影を依頼した場合、写真の権利については事前に取り決めを行うことが重要です。契約に基づき、適切な範囲で安心して使用できます。
・自身で購入した素材写真をホームページで使う
購入した素材写真には、契約に基づく利用権が付与されています。サイトの規約によっては、複数の用途(自院のホームページ、SNS、広告等)で使いまわすことが可能な場合もあるため、購入前に規約をよく確認してください。
■ 最後に
著作権トラブルは身近に起こりうるものです。近年ではAI技術の発展により、著作権侵害がないかをより簡単に調べられるようになってきています。もし権利侵害を指摘された場合は、速やかに該当の画像を削除することが求められ、場合によっては損害賠償や訴訟リスクが生じる可能性もあります。
画像を掲載するには、著作権に関する一定の知識が必要です。弊社では皆様に安心していただけるよう、著作権トラブルの未然防止を目的に、画像の取り扱いを徹底しています。
そのため、弊社に画像をご提供いただく際に著作権の所在が不明確な場合は、確認をお願いすることがありますので、ご協力をお願い申し上げます。
画像利用に関するご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
今後とも、エントラストをよろしくお願い申し上げます。