GoogleマップにGeminiを統合:検索体験が根本的に進化へ
Googleは最新AIモデル「Gemini※」の機能をGoogleマップへ本格統合し、地図検索体験を大幅に進化させるアップデートを発表しました。
今回は、GoogleマップにGeminiが統合されることで、どのような変化が起こるのかをご紹介します。
※ Gemini(ジェミニ)とは、Googleが開発した高性能な生成AIモデルです。
テキストだけでなく、画像、音声、動画など、複数の種類のデータを同時に理解・処理できる人工知能(AI)システムです。
◯ Googleの発表について
2025年11月5日、Googleは公式に「MapsにGeminiを統合し、会話型ハンズフリーナビなどの新機能を順次展開する」と発表し、すでに「Android」「iOS」向けに、米国などで段階的に導入が始まっております。
今後は「Android Auto」への対応も予定されていますが、日本での明確な「開始日」は現時点では未定です。
これにより、Googleマップは単なるナビツールから、AIが文脈を理解して最適解を返す“目的思考型ナビゲーション”へと変革することが考えられます。
〇 Gemini統合で何が変わるのか?
① より自然な検索が可能に
従来は「渋谷 ランチ」「歯医者 山形市 クチコミ」などキーワード検索が基本でしたが、Gemini搭載により、以下のような会話的な質問が可能になります。
・「雨の日でも子どもと過ごせる場所は?」
・「今から混んでいない歯医者はどこ?」
・「駐車場が広い歯科医院を探して」
・「山形駅周辺で評判が良く、今すぐ入れるランチのお店は?」
このように、AIがユーザーの意図・条件を理解し、複数の要素をAI側で組み立て最適な候補を提示してくれます。
② マップ上で場所の“要点・概要”が自動生成される
Geminiは、数百万件に及ぶレビューや写真を瞬時に分析し、その場所の要点をAIによって自動で要約してくれます。これにより、ユーザーは長いクチコミを読まなくても、その場所の大まかな特徴を一瞬で把握できます。
例)「この歯科医院は、痛みに配慮した治療と丁寧な説明が評価されています。特に小児歯科のクチコミが高く、家族連れが多い傾向があります。」
③ 写真のAI理解による“視覚検索”の進化
eminiは画像解析能力が高いため、
・店舗内の雰囲気
・提供されているメニュー
・医院の設備(チェア、CT、滅菌器など)
・清潔感や雰囲気の傾向
などをAIが把握し、「この場所は〇〇な雰囲気です」といった視覚特徴の要約も提供可能になります。
④ 旅行・街歩きの「AIガイド化」
Gemini搭載により、Googleマップは旅行中の“AI観光ガイド”としても機能します。
下記のように、旅行や街歩きに役立つ機能を利用できます。
・目的地周辺の人気スポットを自動推薦
・歩いている場所の歴史や豆知識を提示
・「隠れ家カフェ」「子連れ向けスポット」など状況別の提案
・一日の観光プランをAIが自動作成
〇 まとめ:Googleマップは“AIガイドアプリ”へ進化
現時点ではこのような事が出来るとの情報ですが、Gemini統合はGoogleマップを単なる地図アプリから、「ユーザーの意図を理解して答えを返すAIガイド」へと変貌し、ますます使いやすい優秀なパートナーとなる事が考えられます。実際に使用してみるのが待ち遠しく思います。
〇 最後に
「Gemini」の機能をGoogleマップが本格統合し日本で本格稼働した場合には、クチコミやGoogleビジネスプロフィール(GBP)が集患の大切な手段となると考えられます。
弊社では「Googleビジネスプロフィールの管理代行」や「スマホ対応アンケートツール(クチコミ誘導)」のサービスも行っておりますので、ご興味がありましたら是非ご連絡下さい。
今後とも、エントラストをよろしくお願い申し上げます。